スイッチを入れるため、毎週のように前半から飛ばしてバリバリ時計を出す必要があった。つまり前回は何とか間に合わせたという仕上げ。だが今回は、良い時のパターンである、ゆったりと行き出してラストを伸ばす、メリハリを効かした追い切りを消化することができた。ここ2週のラストの弾け方は圧巻の一言。絶好の舞台に、万全といえる状態で出走することができる。
相変わらず仕上がりは早い。だが結果的に通常なら、週1本レベルの強さの負荷を7日(17日~24日)で3本もかける結果に。さらに直前も馬の好きに走られてしまったような感じで…。オーバーワークだと不可解な負け方をしてきている馬だけに、これはいただけない。調整が上手くいったとはとても思えない。
2週前、1週前に3F重点の形で、しっかりとスピードを持続させて負荷はかけた。気のかったタイプだけに、これで実戦では動ける。後はギアチェンジの調整ということで、最終追い切りは前走の形。3Fの想定ラップは、13秒0-13秒0-11秒5といったところか。ようは実戦に近い速さのなかで、タメを効かす走りのクセ付け。前走で進境を見せた要因は、まさにこの調整法。ここでもスピードは足りるだけに侮れず。